この短編読んだ野郎共! 行くぞ上野、国立西洋美術館!
- ★★★ Excellent!!!
いきなり読者を野郎呼ばわりして失礼しました。ですが今、この短編を読み終えた直後の興奮状態でレビューを書いているので過ぎた表現はご容赦願います。
上野の国立西洋美術館には、「松方コレクション」なる美術収集品の一群が収蔵されています。というかこのコレクションを保存公開するためにこの美術館が建てられました。にもかかわらず、これまで私はさほど「松方」の部分に注意を払わずに展示を見てました。ですがこの短編を読み、矢も楯もたまらず上野に行って西洋美術館詣でをしたくなりました。
話の中核は、「松方コレクション」を作り上げた実業家の松方幸次郎と、説明不要の印象派の画家・モネとの交流です。生まれも育ちも異なる二人に響き合うもの、それを読み解く一枚の絵画。これだけでも十分満ち足りた読後感を得られるというのに、最後に意外な展開が待っています。そして最後の四行を読んでんほぉおおおおお!
もうたまらん、明日は仕事休んで上野行ってくる! 目指すは国立西洋美術館! この傑作短編読んだ野郎共、付いて来い!