一文たりとも読み落とせない、張り巡らされた伏線に驚愕

よい物語とは、始まりと終わりが繋がった、ウロボロスのようなものだとよく言われる
この作品が、まさにそれだ
何気なく読み流していた描写が、あとあとになって重要な伏線となってくる
それらがクライマックスに集約されて、『やられた!』という興奮に変わるのはもはや快感だ

またこの作者さんは、密閉された空間でのドラマ・演出が特に巧みだ
物語冒頭の廃墟での攻防などが、よい例だろう

荒廃した秋葉原近辺を舞台にしたハードアクション
お勧めです