第7話 クラスメイト登場

 食堂の中には

 コンビニが入っており

 結構色々買える感じだ。


 お金は家から

 貰ってきたんだよな。


 おっ! 漫画も売ってる!

 実家じゃあ家から出られなくて

 電子書籍しか買えなかったんだよな。


 しかも親の許可が必要だったし。


 とりあえずミルクティーに

 漫画、それから唐揚げを買って……。

 学食でゆっくりしていよう。


 そんなわけで

 学食の端っこに陣取り

 漫画を読みふけっていると……。


「おっ、こんなところに

 あれがキミの同級生だよ。

 特等幻術師──周防珀斗」


 なんか理事長が来て紹介された。


 漫画から視線を上げて

 理事長の横にいる少女を見る。


 腰まで伸びた赤髪に

 カチューシャ。


 黒いセーラー服姿で

 腕を組んでいる。


 もちろん七歳ほどだから

 体の凹凸は少ない。


 彼女はこちらを見るなり

 その眉をきっ、と釣り上げた。


「特等!? こいつが!?

 あまりにもだらしないけど!!」


「ああ、今ちょっと

 実家からの開放タイムを楽しんでた

 唐揚げ食う?」


「いらないわよ!!」


 そう言って

 少女がびしり、と

 こちらを指差してくる!


「周防珀斗!

 私は金剛夏芽ナツメ!!

 特等の座をかけて勝負しなさい!!」


 勝ち気な瞳で

 きっ、とこちらを睨んでくる夏芽さん。


「相変わらず喧嘩っ早いなこの子は……」


 理事長がやれやれと

 言わんばかりに肩をすくめた。


 どうやら理事長の知り合いらしいな。


「特等の座って

 かけられるもんなんですか?

 先生」


「いや無理だね……」


 はぁ~~と溜め息をついて

 俺の質問に理事長が答えてくれた。

 無理なんじゃねぇかよ。


「うるさいうるさい!


 私が勝てば

 私は特等以上ってことでしょ!


 とにかく勝負しなさい!!」


「勝負ったってなぁ……」


 困ってしまって

 理事長を見る。


 理事長は俺の反応を

 見てか面白そうに

 にこにことこちらを見つつ

 決闘形式を提案してくれた。


「ではどれだけ多くの

 幻獣を倒せるか勝負するかい?」


「幻獣?」


「幻術師が使役する

 幻力で構成された生き物さ


 もちろん野良もいる。

 そいつらの駆除も

 幻術師の仕事でねっ」


「ふぅん、面白そうじゃない!」


 そう言って夏芽が

 パァン、と拳を右手に打ち付ける。

 同時に体から幻力が吹き出した。


 大した量じゃないけどな。


「では場所は森の中

 ボクの幻獣を放つから

 そいつらを倒すんだ。


 野良の幻獣もいるし

 そいつらもカウントするよ。

 ああ、これカウント用の幻獣」


 そう言うと

 理事長のスカートから

 カラスが二羽現れて

 それぞれの肩に止まった。


 どこから出してんだよ!?

 パンツの中に仕舞ってんの!?


「あ、そうだ!

 私が勝てばあんた

 一生、私の下僕ね!」


「じゃあ俺が勝てば

 おまえは一生俺の下僕か?」


「そういうことね!

 まぁ負けるわけないけど!!」


 皮肉で言ったつもりなのに

 普通に受け入れられた……。


 大丈夫かな、この子。

 よほど自信があるっぽいけど。


 よし、じゃあ森に行って

 さっそく勝負するか。


 その前に唐揚げを

 全部食べきらないとな。


 うん、美味い。

 なんでコンビニの唐揚げって

 こんなに美味いんだろうな……。

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