第3話
見た目はほんと、中性的でお人形みたいなパーツで揃えられてるってのに。
黙って歩いてるだけで身長がどんなに高くてもプロポーションのいい女の人だと見間違われても仕方ないくらいなのに。
「世理さんってば今日も冷たい〜っ。あたしがこんなに好きなのに!世理さんもあたしを好きになるべきだっ!!」
「すごい理屈だな、それ。」
「彼女とかいないんですよね?じゃあいいじゃないですか。あたしを彼女にしときましょう?」
「安売りする女は嫌い。」
「安売りじゃありませんよ!世理さんだからです!!」
「ていうか僕…、」
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