第2話
にこやかな顔で、ていうか初対面で。
会話という会話もないままに放たれていた赤の他人からの評価。
あたしは空いた口が塞がらなかった。
それでもその男はゆるりとほくそ笑んだままあたしを品定めするように見つめ、
念願の刑事になって張り切っていたあたしに…、
「なんで死なないの?」
透明な壁を隔てた向こう側で。
悪意があればまだ怒れていたのかもしれないが、その男は不躾過ぎるほど無邪気な笑みで、子供のような眼差しのまま。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます