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梅が紡いでくれたもの

梅が紡いでくれたもの

北野椿

おすすめレビュー

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★★★
★11
4人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • ぞぞ
    191件の
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    ★★★ Excellent!!!

    梅の木の包容力

    何十年という家族の歩みを、彼らをすぐ側で見守る梅の木と共に描いた掌編小説です。

    短い文章ですが、梅の木の成長や変化があることで、時の流れを自然に感じられました。
    うつろっていくことの切なさも、どこかあったように思います。
    それでも、大きな木の包容力は確かで、決して擬人化されているわけではないのに、家族を、家を、見守る優しい視線を感じました。

    美しい文章も良かったです。
    梅の木というものが重要になる物語において、文章から季節の気配を感じ取れるというのは、とても大切なことだと思いますが、そういった季節感が端正な文章から滲み出ていました。

    過去に思いを馳せている内容ですが、これから先も、梅の木がこの語り手、家族、家と共にあるのだろうと感じられるラストには、未来への温かな広がりがありました。

    • 2024年11月19日 13:49