第15話

「!?」




窓が叩かれた。



ビクッ!




おもわず体が震える。




「リュウちゃん!?」



「大丈夫。なんでもありません」





音にビックリしたオーナーがフロアに出てこようとするのを手で制し、未だに窓に両手をついたままこっちを見てくる男に近付く。




あたしに用事か?



でもあたしはあんたを知らないし。




それに……




「窓に指紋をつけるな」




誰がこの寒空の下、掃除すると思ってるんだ。



あたしだぞ?




睨み付けながらそう言うも、




『??』




ハッ!?って顔をする。



窓ガラス分厚いからね、聞こえないんだね。




が、知るか。




あたしは男と目を合わせたまま、ブラインドを下ろしてやった。













ドンドンドンドン!!



しばらく窓ガラスを叩いていたけど、知ったことか。



夜の開店までやることは山のようにあるのだ。










「ゴホッ」

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