目覚めた先に。

第46話

あれ、ここはどこだ?




それが目覚めた“あたし”の第一の感想でした。





高級感漂うベッドの上にどうやら寝かされていたらしい。ここはどう考えてもあたしの家ではありません。





「りょ、涼ちゃん……?」





自分の家ではないことは分かっているのに、それでも尚、涼ちゃんに縋ってしまう自分に心底絶望し、そんな自分を心底軽蔑する。






「なんだ、起きたのか?」





冷えピタのようなものを持って登場したかっこいい黒髪の男の子。





「み、なみくん」





なかなか人の名前を覚えられないあたしが、彼の名前は覚えていたのは何故でしょう。

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