02
『地球最後』だと言われた1ヶ月前、学校は休みになった。
それまでは今ある科学の力で、全ての国がこの状況を打破しようと試みていた。
しかし自然の力、宇宙の力に人類は為す術もなかった。
政府は頭を下げた。
それは無理もない。
だって、どう抗ったって、自然には敵わない。
国民は怒って暴動を起こしたけど、それもすぐに収まった。
みんな気づいたんだ。
もうどうしようもないって。
ならば限られた時間を大切にしようという思いが多く、全てのサービスは停止した。
必需品はボランティアを中心に、各家に配ってくれる様になった。
みんなが誰かに時間を使うのでは無く、自分の為に時間を使う様になったのだ。
僕の家も祖父母の家に行ったり、キャンプしたり、家族との時間を過ごした。
友達とはビデオ通話したり、ゲーム大会をして楽しんだ。
でも、ずっと、心残りがあった。
「タロちゃーん」
「ハナちゃん!」
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