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『地球最後』だと言われた1ヶ月前、学校は休みになった。

それまでは今ある科学の力で、全ての国がこの状況を打破しようと試みていた。


しかし自然の力、宇宙の力に人類は為す術もなかった。


政府は頭を下げた。

それは無理もない。

だって、どう抗ったって、自然には敵わない。

国民は怒って暴動を起こしたけど、それもすぐに収まった。


みんな気づいたんだ。

もうどうしようもないって。


ならば限られた時間を大切にしようという思いが多く、全てのサービスは停止した。

必需品はボランティアを中心に、各家に配ってくれる様になった。


みんなが誰かに時間を使うのでは無く、自分の為に時間を使う様になったのだ。


僕の家も祖父母の家に行ったり、キャンプしたり、家族との時間を過ごした。

友達とはビデオ通話したり、ゲーム大会をして楽しんだ。


でも、ずっと、心残りがあった。



「タロちゃーん」


「ハナちゃん!」

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