第78話

「愛梨華〜、探したよ〜」


棒読みで駆け寄ってきたこの声の主は


「聖愁..」


だった。


怒りのオーラが凄い。


勝手に帰ったから?


でも何も言われていない。


「なーに、人の女に触ってんだよ」


と言って聖愁は私から男を引き剥がし、思いっきり殴っていた。


その言葉に少しだけドキッとした。


怖い人、な筈なのに。


「う..うゔっ」


抱きついてきたのは、二十後半くらいの男だった。


全く知らない人。

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