学生のころ恋をして、しかし同性ゆえに受け入れられずに傷つき、それを抱える主人公。その恋心は、しかし彼女の心に深く傷つき、跡を残した。それを抱え込んだ彼女は、それでもなお、やがては恋を探していく。そんな彼女がどうなるか、それは貴方の目で見てほしい。長さも短い短編で、私の好きなタイプのお話でした。
世間で理解し合いましょう、なんて正しいことを言っているようで、そんなの土台無理に決まってる本質的には他人のことは理解できないものだ。そうじゃない?無理に理解しなくたっていいんです。理解できないなら、理解できないまま容認する、という方法だってあるのだから。その二人にとってはそれが魂の共鳴心の声なのです誰も傷つけない、罪のない二人が幸せになるということがそんなに変なことでしょうか?私はそう思います。
学生の時に好きな子に告白して「これは恋じゃない」と言われてしまった主人公。三十代半ばになった今でもその傷は癒えないままでいます。 主人公の繊細な心情と丁寧な文章で、一文一文、大切に読みたくなります。 ラストは作者様の小説らしく、あたたかな気持ちになりました。