夏の匂いがする

夏の日差しの合間、ふと、風が肌を撫でた時に涼しさを感じる。
蝉時雨のした、何故か聴覚がクリアになる。
夏の空気には、静が混ざる。

この物語を読んだ時に感じたのは、そんな涼しげな気配だった。
死者の世界に踏み入れた主人公、霊を救うという筋書きなのに、闇を感じさせる描写。
それが、あった。

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