死んでしまったあの子は、はからずも僕の相棒になり・・・・・・。

ありそうでなかった物語。

ちょっとポップでキャッチャーなあらすじと、どこか苦さを感じさせる作品のタイトル。予感を裏切らず、不思議な魅力が、同居しています。

少し回りくどい言い方になりますが、人と人との関係性って、何なんだろうなと考えさせられました。喜怒哀楽だけではかれない、何か漠然と繋がっているもの。
それを作者様は、飽きさせない展開の物語に乗せて、丁寧に紡がれています。

軽やかな展開の反面、現実の非情さを感じる場面もあり、
一面では語れない様々な魅力を感じることができます。

バディ(相棒)小説、というのでしょうか。
序盤から思わぬかたちで手を組んだ、主人公と幽霊女子のそれからに、目が離せません。あっさりとした展開に足早に持って行かないのも、この作品の魅力だと思います。

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