独占欲(柊side)
翌朝。私の腕の中で何やら喚いている陽菜ちゃんによって目覚めた私は軽く陽菜虐をしつつ、お風呂へ移動。
昨日、結構無理をさせちゃったから心配で陽菜ちゃんを見ていると、足元が少しふらふらしており少しばかり反省した。
お風呂に入る時は当然、裸になる必要がある。昨日穴が空くほど見つめたはずの体は明るい所で見ると肌の白さが際立つ。それと同時に私の付けたキスマークもとても目立つ。
あまりに可愛かったから、誰にも渡したくない、この可愛い顔を誰にも見せたくないって気持ちが先行して沢山付けてしまった。
後悔はしてない。満足である。
お風呂で健全にイチャつき、程よく温まってから出る。
さっと着替えて陽菜ちゃんのお着替えを眺めながら待つ。
生徒会の仕事で早く出ないといけないので、行ってきますのキスをしてから寮を出た。
あー、本当は一緒に手を繋いで全校生徒に見せつけながら登校したかった。
雑事を終わらせ時計を見るとソロソロ筆記が終わり実技に移る時間だったのでそのまま向かうことにした。
少し離れた所で待っているとぞろぞろと新入生がやってきて試験を開始した。
様々な方法で的を破壊していく生徒たち。今年の生徒は質がいいようで得点が高い生徒が多い。先程の筆記の試験では高得点者もそこそこ居るようだ。
しかし満点の生徒は1人だけ。
陽菜ちゃんだ。
流石陽菜ちゃん…!可愛くて賢くてきっと強い。そして押しに弱い。最高だね。
なーんて心の中でふざけていると陽菜ちゃんの番になった。
おお、唯一属性か。それに氷。
唯一属性は心の中、つまり心象風景がかかわってくると言われているが本当かどうかは定かではない。
実技試験も終わったみたいなので声を掛けに向かう。
ぎこちない動きでこちらを見る陽菜ちゃんはとても可愛かった。
軽口を叩きあっているとキスマークを見られたと文句を言ってきた陽菜ちゃん…
え?その白くてもちっとしててすべすべのお肌を惜しげも無くクラスメイトに晒したの?
……ここは大人の対応しなきゃね。
一瞬でてきたダークサイド柊を抑え込んでいつもの調子に戻す。
でも、おしおきは必要かなぁ。もしくは他の子への牽制。
そんなことを考えていると陽菜ちゃんは私とバトルをしたいみたいだ。
私としても都合がいいので罰ゲームを付与して戦いを了承。
ただ負けると毎日キスが消されるっぽいので本気で行く。
………まあ、結論として私が勝った。
さすがに新入生に負ける訳にはいかないし威厳とか、罰ゲームとか色々あったから大人気なく勝って来た。
でも陽菜ちゃんも相当強い。多分学年ならトップだろう。それに、私相手じゃなければ、上級生にも勝てるだろう。
可愛くて賢くて強くて、更にはめっちゃ可愛い陽菜ちゃん。
軽快なステップで近寄り陽菜ちゃんのクラスメイトが見守る中誓いのキスをお見舞した。
この子は私のもの。…手を出したら許さない
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