第22話
「でなんだけど、なんであんたは私等が手紙持ってるって分かったのよ?」
華音は突如そんな質問をした。確に
俺も疑問に思っていた事だ
「あぁ、あんたら調理室ん時に
『ぁあ~、遅かったか』
って言ったろ?それで確信が持てた」
そういえば、こいつはその時調理をしてた、つまりその八島と同じクラス
って、
ん?確信が持てたということは
「確信が持てたということは、前から」俺が思っていた事を今度は楓が質問する
それに遮る柳
「そう、なんか調べてたしな、それに見えたんだよ手紙が
だからもしやと思い」
「で、怪しいから尾行してたと?」
「あぁ、朝からずっとな
いや、正しくは事故があった、一昨日から」
えっ?かかか火曜から?
それには三人が同じ反応をした。
「家、知りたかったし、それに場所と日にち知ってると思ってな、つけてけば次の事故が起きるとこまで行けると思い朝からずっと家周辺でうろついていた
そしたら出かけるから念のためにつけてみれば喫茶店入るし、しゃあねぇからずっと見張ってた」
これが手紙繋がりじゃなかったら完璧なストーカーだぞおい
と思ったのは俺だけではなく
「こんのストーカーめ」
と華音が吐き捨てる
「しゃあねぇだろうが」
とぼやく柳に今度は楓が
「だったら声をかけてくれれば良かったのに」と呟いた
確に。俺は暫くその三人のやりとりを眺めながら
新たに頼んだパフェを食べていた。
「じゃあ、手紙がきたら
連絡して、これアドと電話な。」
「あぁ」
その日、柳とアドを交換し家に帰った
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