第19話 マリー、エメルダ眷族になる

俺は手近な大岩を見つけると、結界を張り直して、

食堂のドアを出し、中に入った。


二人を席に着かせて厨房へ、


「さて、お昼はチャーハンと餃子にするかね~」


ママゾンで冷凍餃子を一人三人前、合計12人前購入し、


合い挽き肉を1キロ購入、後は、冷蔵庫に有るか、


先ずフライパン3つで、餃子を焼いて焦げ目が出来たら、

水を入れ、蓋をして、蒸し焼きに、


3人前出来たら、皿に盛りストレージへ、


それを4回繰り返した後、次に中華鍋で御飯大盛り、


合い挽き肉を入れ、溶き卵投入、出し汁を作る間が無いので、

市販の炒飯の素を購入、一緒にラー油も購入


流石に、ファミレスに中華の食材は無いのである。


しかし、何故か、中華鍋は有った。


炒飯の素を投入して、溶き卵が炒めたお米をコーテングして、

残りの溶き卵が細かく散らばれば、完成、


「うん、良い香りだ。」


炒飯大盛りを皿に盛り、これも、冷めない様に、

ストレージへ、又それを、4回繰り返した。


「ハイ出来上がり、」


出来た、炒飯と餃子をストレージから出し、ワゴンへ、


箸を付け、アレ、蓮華が無いわ、急いで、ママゾンで蓮華を購入、

ワゴンに置いた。さっきから、俺の背中でヨダレを流している二人に、


「マリー、エメルダ、配膳を頼めるかい、」


「「は~い」」


「サラダとスープはコンソメスープで、後、お茶もよろしく~」


「「は~い」」


お昼の、デザートは、杏仁豆腐、ママゾンで出来合いの

杏仁豆腐、オレンジ缶、桃缶、パイナップル缶、を購入っと、

後は、器に盛り付けて、冷蔵庫で冷やすだけっと、


俺も二人のいる席へ着き、


「「「いただきま~す。」」」


マリーもエメルダもポチも黙々と食べている。


何とも幸せそうに福笑い顔、しているよね~


熱々の餃子をタレに付けて、


「はふはふ、うん美味~い、」


餃子の旨みが口の中に残っている内に、


炒飯をパクリ、うん、正に最強コンボだ。


美味しいご飯の後は、デザートだ。


マリーは福笑い顔の左右がずれ始めて、


エメルダは絶賛ピカソ顔中だ。


ポチはトロトロに溶けている。


食事を終え、思い思いに飲み物を飲みながら、


食休みを取り、


「マリー、エメルダ、モンスターに捕まった、兵士二人なんだけど、

すぐに、殺されると思ってたんだけど、生きてるみたいなんだよね~

何でだろう?」


「生贄に使うのでは、無いでしょうか?


オーガ人喰い鬼等は、知恵が有り、言葉を使います。


彼らは悪魔を崇拝しており、


祈りを捧げる時、生きた人間の首をはねて、


生首を悪魔に捧げるのだそうです。」


「生贄の儀式は真夜中に行うそうですよ、悪魔が

活発に活動する時間帯なのだそうですよ、」


「じゃあ、今日の夜中にモンスターパレードが起きる

公算が高そうだね~、


それと、ジオンの街から人々がヨシュア王国に向かって

一斉に移動し始めたんだよね、それと同時に、

馬だとは思うけど、色んな方面に進みだしているし、


ノル砦の守備兵もヨシュア王国方面に移動を始めているんだよ、」


「馬は、王都に救援要請と、各農村に避難を呼び掛けに、

行ったのでしょう、


ジオンの街とノル砦の守備兵だけでは、モンスターパレードを

止められないと判断したのでしょう、恐らく、

ジオンの街には、動けない者たちだけが、残っていると、思われます、」


「えっ、ジオンの街にまだ、結構人が残っているよ?」


「はい、その人たちは、見捨てられたと、

思って間違いないでしょう。」


「領主は恐らくですが、モンスターパレードをやり過ごして、


王軍とぶつかった時に、背後から襲うつもりなのでは、無いでしょうか?」


「私達も出来るだけ、距離を取った方が良いと

思います。」


「うん、うん、」


「そうだね、それじゃあ、出発しようか、」


「「はい、」」


俺達は、食休みもそこそこに、出発した。・・・・


日が落ちる頃には、ガハ砦も超えて、


ノル砦から結構距離を取る事が出来た。


「ここ迄くれば、大丈夫かね~」


「はい、これだけ離れれば、大丈夫だと思います。」


「タカシ様、日が落ちたら、危険も有りますし、


ここらで、野営するのが宜しいかと思います。」


「そ、そうだよね、夜はおっかないもんね、


適当な所で野営しよっか~」


俺は適当な大岩を見つけて、結界を張り、食堂のドアを出して、


中へ入った。


俺は食堂へ入ると更に銭湯のドアを出して、


「今日も良く歩いたし、食事の前に、

ひとっ風呂浴びて、疲れを落とそうか、」


「「は~い」」


俺達は銭湯のドアの中に入り、工事中の横を抜けて、

銭湯へ、脱衣籠を出して、装備を脱ぎ、って、


今日も二人の脱ぎっぷりには、迷いが無い、


いつも通り、マリーとエメルダに掛湯してもらい、


湯船へと、俺の両隣に、マリーとエメルダが座った。


リリーちょっと聞きたいことが有るんだけど、


はい、何でしょう、マイダーリン、


マイ・・・・まあ良っか~


マリーとエメルダなんだけど、俺と念話出来る様にならない?


それと、ストレージも使わせてあげられたら、

色々便利になると思うんだよね、


はい、それは良い考えっス、各自ストレージの中にそれぞれ、

ボックスが有るっス、ボックス自体はストレージと同じ機能っス、


ボックスの中に装備を入れておけば、

緊急時に各自、自由に取り出しが出来、手早い対応が出来る様になるっス、


其れには、魂の繋がりが必要になるっス、


下半身の繋がりでは無いっスよ、


う~ん、どう突っ込めば・・・・?


彼女達は現在従者っス、いつでも辞められる、立場っスね~

言わば、他人っス、

それを、に配下にすれば、魂に繋がりが出来るっス、


一生もんっス、逃げられないっス、


魂に繋がりが出来ると、色々便利っスね~、


まず、ストレージの小分けが出来るっス、それと、


念話が出来て、彼女たちに何かあった時、一早く、知ることが出来るし、


何より、ダーリンの持つ能力を使えるようになるっス、


レベルも上がるっス。


それに私と会話出来る様になるっス、色々教育するっス


ダーリン好みの、エロい配下にするっス~


いやいや、エロいのは、いらないから、普通で良いから、


でも便利だね~それだけ、能力を使えたら、大切な、

マリーとエメルダが死ぬと言う、

可能性をかなり、減らせるんじゃない?


はい、その通りっスね~なんせ、私が守るのですから、


まあ、無敵っスよ~


でも、魂を縛るんだろう?一生?


奴隷みたいなもんじゃないか、成ってくれるかな~?


そんなもん、先っちょを、ちょいと摘まめば、


何でも言う事聞くっスよ~


おいおいおい、まあ、話してみるよ、


リリー有難う、


いえいえ、妻の役目っスから~


はいはい、


温まったので、湯船から上がり、いつもの様に


マリーとエメルダに体を洗ってもらいながら、


「マリー、エメルダ、二人は今従者だよね、


これからの旅では、色々危険な事も出て来ると思うんだ、


で、これから、俺の能力を使えるようにしたいんだけど、


言葉は悪いけれど配下に成ってくれないかい?


魂を一生縛る事になるけれど、俺の能力を色々使える様になるんだよ、


そうすれば、この危険な世界での生存率が、

上がる事になるし、


俺と離れることが有っても、念話で話をする事も出来るしね、


俺のインベントリ(無限収納庫)の中のマリーとエメルダのボックスを


自由に使える様にもなるし、俺の中の商店で買い物だって出来る様になる。


マップも見れる様になるんだけど・・・・


どう?・・・・」


「「タカシ様と一生魂が繋がるのですか?」」


重い話をしているのだが・・・・


獅子丸君を擦りながら答える二人・・・・


「そう、俺が死ぬか、君達が死ぬ迄切れる事は

無いそうだ。」


「「なります、喜んで!!」」


即答かよ!


快諾してくれたよ、摘まむまでも無かったよ、


って逆に獅子丸君、摘ままれています。


何か、むっちゃ元気になってます。


「有難う二人共、」


じゃあ、リリー頼むよ、


はい、了解っス~


俺達3人を優しい光が包み込む、


マリーとエメルダが

獅子丸君を摘まんだままだった事には、触れずに置こう、


はいっ、完了っス、


有難うリリー


「じゃあ、此れからも宜しくね、


マリー、エメルダ、ってあれ?」


何か、気力が抜けて、あれっ?


又、マリーとエメルダが光っている?


マリーとエメルダが眷属に成っているっス


レベルもマリーが12から25にエメルダが15から35に成っているっス


ダーリンから、精を注入された影響っスかね~


注入言うな、


何でだろう、?


う~ん分からん、だが、名前を上書きした様だった。


「「まあ、本当、嬉しい、」」


二人とも喜んじゃっているよ、喜んでいるなら、良いか、


獅子丸君摘まんだままだし、


獅子丸君も喜んでピクピクしてるわ~


「あら!」


「まあ!」


「「こんなに!」」


「ふにょ~」


「「ウフフフフフフ」」


「はいそこ、マリー強く握らない、


エメルダそんなに激しく擦らない、


いっちゃったらどうするの~」


ポチは気持ち良さげに、湯船で泳いでいた・・・・・


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