物語

 図書室で作業をする。目立たず内気な私だから一人の方が気楽だ。



「なあ、アンタ」



 クラスの問題児の男の子がいた。なんだろうと考えていた時、彼は静かに笑った。



「アンタ綺麗だな」



 その言葉が私の物語の幕を開けた。

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