まるでゴールデンタイムのスペシャルドラマを観てるかのよう

まず文体が好きで、まるで文庫本を読んでいるようです……！　その場のシチュエーションが、まるで映像を観ているかのように鮮やかに目の前に表れます。
ミステリーにおける伏線、違和感などの貼り方も素敵で、読んでいく中で読者の中に少しずつ、少しずつ溜まっていき、最終場面に近づくにつれてパッとわかるのがカタルシスを呼び起こします。
自分は、まず○○が持っていた本の題名、○○が主人公よりも頭がいいという描写、犯人が迫るかもというところでわざわざ泊まりに来た○○のシーンが好きです。
ただ、泊まりに来ておいて何もしなかったのか？　なぜ泊まりに来たのか？　その辺の意図はよくわかりませんでした。
読後感がよく、とってもおすすめです！！