第15話

「ん…。シールド切れてる?!」

気がついたマオは、体の異変に気付いた。


「っ!?クセェ~ッッ!!!」

マオの体には異臭を放つ葉っぱが大量にかかっていたのだ。

それと同時に…

「あれ?!ミク何処行った?!」

立ち上がり辺りを見渡すが、ミクは見当たらない。

仕方がないので、少し探してみる事にした。



「お~いミクゥ~!」

鬱蒼と生い茂る木々に視界を阻まれながら捜して行くと…

「マオ~!!」

と、聞き慣れたミクの声が微かに聞こえた。


が、


…聞こえた先は…大木の遥か上の方から!!

「?!ミクッ!何処だ?」

目を凝らし、大木を見上げると、少し間を置いてミクの長いシッポが見えた。



「マオ、起きたの解ったけどね…下りるの遅くなっちゃった☆」

ペロリと舌を出してヘヘッと笑う。


「…なぁミク、俺に臭い葉っぱシコタマ掛けたのお前か?(-_-メ)」

相変わらず体に染み付いている異臭に顔を顰るマオ。


「うん!魔獣はニオイに敏感だから。マオのニオイ隠したの☆」

嬉しそうに笑いながら答えるミクに…ゲンナリした顔をしたマオ。

「ハァ…川や湖なんて無いんだぞ…。」

と、大きな溜息を吐いた。


「あのねっ?アッチに水いっぱいあったよ?」

クイクイとマオの服を引っ張り、木の上から見た光景をマオに教える。

「!!何?っつーか行こう!!…アッチだな?」

「うん☆行く~!」


マオは即座に言われた方向へ急ぎ足で進みだした。

~その後ろをぴょこぴょこと着いていくミク。~木登りは得意みたいです。

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