prologue

第1話

顔を真っ青にして震える男友達の横で、私はスマホで知恵袋を開いていた。







『不良グループの姫を

ぶん殴った場合の対処法』







検索をかけるが、その回答など存在していない。質問するにも、今は時間がない。急いで対処しなければ。



チラリとスマホから視線を外して足元を見れば、1人の可愛らしい女がぶん殴られた事により目を回して倒れていた。







そして、その女をぶん殴ったのは私。





「やばいよ…姫ワンパンはやばいて…」



「あくまで自己防衛」



「だからって殴る奴があるか…!」



「まさかこの子が姫だとは…」



「知らなかったのかよ?!」






誰にだって失敗の一つや二つはある。

ただ今回は少しばかり相手が悪かった。

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