第2話
ボタンも控えめに開けさせてもらい改めて前を向いたら、ガタッガタガタ!とクラスの大半の男子が立ち上がり
「「「反則ぅぅ―――!!」」」
と言った。WHY?
「イエローカード?」
けろっとヤツらの言葉に乗ってみる。首を傾げて延長戦。
そしたら俺を一斉に指差し
「「「レッドカード!!」」」
と叫んだ。なんでやねん。いきなりレッドカードなんてあんまりだ!
「退場は拒否する。教頭に叱られちゃうからな~……ってどうした?」
女子がこっち見て最上級にニヤニヤしてる。宇佐見は堂々とカメラ起動してなんか撮ってるし。
「「「だからレッドカードー!」」」
「ぶはっ」
男子が超必死に俺を退場させようとしてる。
俺も担任っていう責任があるから簡単に退場できないのっ。
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