銀河ジャッケチパ伝説

キルヒアイス「閣下…!閣下…!、お考え直し下さい!」


ラインハルト「なぜだ!?ビッテンフェルトはナポリタンを今はジャッケチパだと言ったのだぞ!?罰せられて当然ではないか!」


キルヒアイス「閣下……、怒っておられるのですか?」


ラインハルト「……怒って悪いか!?」


キルヒアイス「私がお聞きしているのは、何に対して怒っておられるのかです。閣下。」


ラインハルト「閣下はよせ。何が言いたいのだキルヒアイス。」


キルヒアイス「では、ラインハルト様。あなたが怒っておられるのは今はジャッケチパだと言われた事に対してですか?」


ラインハルト「しれたこと!」


キルヒアイス「私にはそうは思えません。ラインハルト様のお怒りは本当はあなた自身に向けられているものです。

……ジャッケチパという名前を認めたくない自分自身に。」


ラインハルト「…なっ!……っ!」


キルヒアイス「今はジャッケチパだと言われたことが、そんなに悔しいのですか?」


ラインハルト「悔しいさ!なぜナポリタンがジャッケチパなのだ!」


キルヒアイス「イタリア人にはイタリア人の不満がありましょう。なぜイタリアにはないケチャップパスタの事をナポリタンと言うのかと。

スパゲッティ専門店は前面にハンバーガー屋、後背に牛丼屋と2つの強敵を抱えておいでです。この上、スパゲッティファンにまで敵をお作りになりますな!」


ラインハルト「わかった。俺が間違っていた。ビッテンフェルトの罪は問わん。」


キルヒアイス「ありがとうございます。」


ラインハルト「いや、礼を言わなければならないのは俺の方だ。よく言ってくれたキルヒアイス。……キルヒアイス!俺はパンチョで無料クーポンを手に入れることができると思うか?」


キルヒアイス「ラインハルト様以外の何者にそれがかないましょう。」

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