第2話
3回表、1番 蓮村 ライト
「最低5球粘ってこい」と僕は蓮村にいった。
1球目、アウトコースのストレートを見送る。
1ストライク。
ベンチから、「見てけ、見てけ、」とチームメイトが声をかける。
2球目、フォークボールも見逃して1ボール1ストライク
それから、2球続けてボール球になり、
3ボール1ストライク
高めのストレートの見逃して3ボール2ストライク
ここまで、蓮村は一回もバットを振っていない。
6球目フォークボールを見逃して、ボールと宣告されて
フォアボール
ノーアウト1塁となった。
蓮村には、塁に出たら走るなと言っている。
ピッチャーからプレッシャーをかけてこいと
2番バッターは、赤城
「とりあえず、見逃し三振でもいいからボールを見てこい。」と僕は言った。
「え、バントしなくていいんですか」赤城が言う。
「この回は球数を投げさせればいい。無理に振らなくていい。
ゲッツーは最悪だからな」
「了解です」
赤城はバッターボックスに入った。
1球目、高めのボール球。
盗塁を警戒して1球外したのだろう。
2球目、スライダーを投げた
真ん中に決まってストライク
1ボール1ストライク。
ランナーの蓮村は盗塁をする素振りを見せるが走らない。
3球目、真ん中低めに決まって、1ボール2ストライク
最後は、アウトコースにスライダーを投げて、見逃し三振となった。
「どんまい、どんまい。」深谷が声を出す。
3番深谷。
1球目高めのボール球を見逃して、1ボール。
ピッチャーの村田は、1球牽制球を入れて、盗塁させないように警戒している。
2球目、3球目もボール球で。
カウントは3ボール0ストライク
スライダーを2球アウトコースに投げて
3ボール2ストライクとなった。
こっから、深谷はカットをして粘る。
そして、9球目のフォーク球を三振して。
2アウトランナー1塁となった。
ここまで、相手の球数は、41球
3番の深谷が粘ったおかげで、球数が増えている。
4番 池永
サインは盗塁をだした。
1球目、フォークボールを村田は投げた。
蓮村は、2塁に走って捕手がワンバウンドで送球しにくい体勢になり、
余裕で2塁セーフとなった。
これで、2アウト2塁。
2球目、フォークボールをまた投げるが、
池永は見送る。
村田は、前の打席でフォークボールを三振にしていたから、
カウントを取りに来たのだろうが池永は見る。
3球目の高めのつり球もボールになって3ボール0ストライク。
4球目、キャッチャーが構えたところと逆球になってフォアボールとなった。
「池永ナイス」と平井が言う。
5番、山岸。
サインは、待てと指示した。
1球目のフォークボールを山岸は振っていって。
ぼてぼてのショートゴロ。
懸命に山岸は走るがアウトとなった。
「やっぱ、山岸はヒット打てばいいと思ってる」平井が言った。
「まあ、しょうがないよな。ぎしちゃんだから。」深谷が言った。
山岸は、自分がヒットを打てればいいと思っているようだった。
「山岸、待てと言ったはずだぞ」と僕は言った。
「でも、ヒットになればいいかなと思って天間くんも言ってたし」山岸は言う。
「ここは、アウトになっても待球策だ。」
「了解です」
3回裏、相手側の攻撃
萩島がマウンドに立つ。
7番、前川 キャッチャー
1球目、ストレートど真ん中
見逃して1ストライク。
2球目、インコースのストレート
見逃して2ストライクと追い込んだ。
低めのチェンジアップを要求して
3球目、低めのストライクゾーンに投げ込んで、
バッターは手がでず、見逃し三振となった。
1アウトである。
8番 村田 ピッチャー
今日の萩島は調子がいいらしい。
2球続けて、高めの内角のストレート。村田は空振りして
その後、2ボール2ストライクになって
5球目。またもやチェンジアップで
空振り三振に倒れた。
ストレートとチェンジアップがうまく組み合わさっているようだ。
9番、亀山 レフト
左打者である。
初球ど真ん中のスライダーを振った。
強烈な打球をセカンド、赤城がジャンプをして取る。
アウトとなった。
まだ、ランナーをだしていない。
4回表、桜道高校の攻撃
6番バッター 天間 ポジションはセンター
サインは、もちろん待て。
しかし、初球高めのつり球を振ってしまい。
ショートフライに終わった。
天間は悔しがっていた。
また、指示通りに行かなかった
天間を呼んだ
「初球は振るなといっただろ」
「ヒットにできればいいんだろ」
「この回も待球策だ。」
「アウトになるより、ヒット打ったほうがいいに決まってるじゃん」
「わかったもういい」
天間は、自分中心型のタイプだ。
指示には従わないが、ヒットを打てる能力は持っている。
彼は、打線のつながりには使わないほうがいいだろう。
1番バッターか、7番、8番、9番が理想だろう。
この試合を通して、選手達の個性も把握できるので、今後につながる。
確かに、天間は練習中でも個人練習をして自分が好きなように打っていた。
選手の個性を理解して、起用するのが監督の務めだ。
7番バッター平井
平井は、この作戦を一番理解しているだろう。
相手ピッチャーは1枚しかいない。
ヒットよりも、球数を投げさせた方が、後々有利になることはわかっているだろう。
村田は、首を数回振ってから
1球目を投げた、インコースのストレート
平井は見逃して1ストライク
その後、3ボール1ストライクとなり、
ど真ん中のストレートを5球目に投げて、見逃す。
3ボール2ストライク
ここで、決め球のフォークだろう。
6球目フォークボールをカットしてファウル
7球目、8球目もフォークボールをカットして、
9球目、。投げる球がなくなったのか、
村田は、アウトコースのストレートを投げた。
平井はうまく流し打ちをして、ヒットとなった。
1アウト、1塁
次の打席は8番、富永
「富永、粘っていけ」と僕は言う。
「自分、たぶん打てないですよ」
「なら、見逃し三振でいい」
「いいんすか」
「まだ、序盤だ。焦って振るな」
「おけです」
富永を送り出して、バッターボックスに入る。
「富永って速い球苦手だよな。」赤城がいう。
「変化球は打つのうまいんだよな」蓮村が言った。
「やっぱ、守備固めだから、ヒットは期待できないよ」
「いや、いま待球策だから、ヒットはいらないよ」
「次の打席からは、どうするんだろう」
「どうなんだろうね、てか。赤城ナイスプレー今日多いな」蓮村が言った。
「だろ、なんか調子がいいんだよね」
「その調子のよさ、打席で見せろよ」
富永がバッターボックスにはいったところで、
ピッチャーが1球目を投げる。アウトコースのストレート
1ストライクとなった。
2球目は、スライダーを投げて、ボール。
3球目、4球目は低めのストレートを投げて、
富永は見逃し三振した。
「どんまいどんまい、。」深谷が声をだす。
「この回点入るかな」池永が言う。
「次の回から勝負だろ」
「3点じゃ不安だよね」
「そうなんだよね。だれか1発打ってくれないかな」
「ストレート狙いでいけばいけるよ」
「フォークが厄介なんだよね。あの相手ピッチャー」
「そうなんだよね、僕もフォークで三振とられた」
9番 萩島
「2ストライクになったらストレートだけ狙っていけ」
「分かりました。粘らなくていいんですか」
「2ストライクまでは、振るな。
ストレートだけを狙っていけ。」
萩島は右バッターボックスに立つ。
ピッチャーが牽制球をいれて
1球目、ど真ん中のフォークボールが抜けた。失投。
萩島は振らなかった。
「うわ、ど真ん中の失投じゃん」池永が言う。
「池永なら、ホームランだな」赤城が言った。
2球目、インコースのスライダーを萩島はのけぞったが、
ストライク。
2ストライクと追い込まれた。
「粘っていけ。」深谷が言う。
3球目、フォークボールを見逃して、1ボール2ストライク
4球目、5球目も低めのスライダーを投げたがボール。
3ボール2ストライク。
6球目、インコースのストレートを狙いすましたかのように、
腕をうまくたたみながら、打った。
サード方向に強烈な打球がとぶ。
サードがダイビングするが、とどかず。
ボールはレフト線上に転がる。
審判は、フェアと言った。
1塁の平井は、3塁まで到達した。
バッターの萩島も2塁に到達して、
2ベースヒット。
「ないす、萩島」蓮村が言う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます