強そうな名前の裏に欠点だらけの実態を隠した「天魔召喚士」という設定の捻り方が巧みだ。追放からの這い上がりという構造は王道だが、パワードスーツとデウス・エクス・マキナの娘という組み合わせが独自の色を出している。「デウっち」という呼び名に集約されるような、神話的な概念をあえて砕けた親しみやすさで描く著者のセンスが、ミュナおばさん作品とも通底している。完結済みなので全部読めるのも嬉しい。「前世は無価値ではない」というテーマが、ギャグの隙間からじわりと滲んでくる。