第28話
Blessは中々有名バンドになった。ファンも出来た。
メンバーみんなヴィジュアルも良かったし、俺がラブソングを歌えば天使の歌声、なんてはやしたてられて
俺たちはちょっとした有名人になった。
「ハルぅー。今日この後どう?」
「あ、じゃあ打ち上げやるからくれば?」
「ハル先輩、あたしたちも行っていいですか?」
「おぅ。みんな着いてこい!」
ハル15歳。ただいま青春真っ最中。
俺のモテ期伝説の始まりはここら辺からだったと思う。
「あ、もしもしリサコー?愛理にエサやった?ねぇ?」
「エサ!?ハル先輩の私生活って!?」
紛らわしいペットの名前のせいで、根も葉もない噂が立ち出したのもこの頃だったかなぁ?
……まぁ、火の無い所に煙りは起きないんだけどね。
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