SS
S1 ネグリジェ
「拓真、お風呂上がったよ?」
お泊まりしに来た日。先にお風呂に入っていた未来はリビングへ来て俺に声をかけた。
本を読んでいた俺は「うん」と返事した後、顔を上げて彼女の方を見る。すると、未来の姿に驚き、フリーズしてしまった。
なぜ驚いたのか、それは彼女の着ている服に見覚えがあったから。
「ど、どうかな……? 可愛いと思うんだけど」
白のワンピースのロング丈。ロングだが、お風呂上がりというのもあり、エロくみえる。
(これ、前に見てしまったネグリジェだよな……)
「か、可愛いよ……てか、凄い似合ってる」
正直に、ストレートに思っていることを伝えると未来は顔を真っ赤にして髪の毛を触った。
「あ、ありがと……いつ着ようか迷ってたけど着て良かった」
嬉しそうに笑うと彼女はその姿のまま俺の隣へ座った。
(ま、まさか……その姿で寝るつもりなのか?)
もしそうだとしたら俺の理性が削られまくって寝れる気がしない。
「それ……自分で選んだのか?」
「これのこと?」
未来はそう言って胸に手を当てて、俺にくっついてきた。
「うん……」
「自分で選んだけど、紗奈さんに選ぶの手伝ってもらった」
「へぇ……そうなんだ」
ふわりのいい匂いがしてきて、良くない状況だなぁと思いながらも彼女の頭を優しく撫でた。
「紗奈さんがこれなら拓真はがっついてくれるって言ってた」
「えっ、がっ、がっつく?」
あまり聞くことがないワードに聞き間違いかと思い、聞き返す。
「うん。男はこういう服に弱いって……だからこの服みたら拓真は嬉しいかなって」
「……な、なるほど」
確かに嬉しいのだが、未来が無理して着ているのであればそれはとても嫌だ。
(無理して着て……いや、それはなさそうだな)
目の前で笑顔でいる彼女を見てみるが、嫌で着ているようには見えなかった。
「拓真、こういう服、好き?」
「…………ど、どちらかというとその服を着る未来が好きだ」
「! あ、ありがとう……」
自分でもわかる。今とても顔が赤いことは。
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