第3話 ダンジョン配信者試験
今日いよいよ、ダンジョン配信者になるための試験が行われる。
試験内容は〇✕形式でそれぞれ三十問あるらしい。
僕は転移装置でダンジョン管理局まで転移する。
「強羅さんおはようございます。こちら試験席番号なのでこの番号の席にお座りください」
「ありがとうございます」
僕はゆっくりと指定された席に座る。
その瞬間周りが白くなり、個室状態になった。
どうやらモニターの壁で三百六十度覆われたらしい。
まぁこれはいつも通りなのだが……
僕は早速机のモニターを見る。
そこには【試験開始まで残り一分】と書かれていた。
どうやら座って一分後からスタートらしい。
この試験方法は、まず机のモニターで正誤を選び回答する。
そして終わり【確認】って押すと合否がわかるのだ。
これはどの試験もそうなので覚えている。
【試験開始まで、三・二・一・試験スタート】
僕は試験開始のボタンを押す。
【第一問】:攻略中は少しならば配信画面を見てもよい。〇 ✕
「えっと……これは確か見すぎなければ良かったはず……〇」
【第二問】:配信者は配信をつけながら家からダンジョンに向かっては行けない。〇 ✕
僕は講習を思い出す。
『配信者は家からダンジョンまでの道中を配信してはいけません。家バレ等の問題が発生しますので、配信する時は必ずダンジョンのすぐ近くの駐車場もしくはダンジョン前でつけるようにしてください』
「そういえばそんなこと言ってた……〇」
【第三問】:配信者は配信開始時必ず挨拶をしなくても良い。〇 ✕
「これは本に書いてた【配信者は必ず開始時に挨拶する必要は無い】から……〇」
【第四問】:ダンジョン配信の目的は、ダンジョンは危険であることを証明するためである。〇 ✕
「うわ、いきなりひっかけ来た……これは確か✕なんだよね……✕」
本来の配信目的は、ギルドマスターの【不死魔法】によりダンジョンを危険じゃないという証明で、十五歳から三十歳以下の攻略者を増やすのが目的なのだ。
これは……間違える人がかなり多いはず。
【第五問】:ダンジョンは真剣に攻略しなければならない。〇 ✕
「あれ? 初期攻略者試験の問題も出てくるのかな。……〇」
【第六問】:パーティーで攻略する時はそれぞれのドローンで配信をしてはいけない。〇 ✕
「これは前に習ったから簡単だね。ドローンはパーティでまとめて一つだから。……〇」
【第七問】:配信履歴は攻略者が増える原因となるため、全て非公開にしなければならない。〇 ✕
「これは攻略者を増やすのが目的の一つだし見て学ぶのもあるから。……✕」
そうして問題をとき続けついに最後の三十問に到達する。
【第三十問】:配信者は攻略が終わると、すぐに配信を切らなければならない。〇 ✕
「うわ、これどっちだっけ……確かバツだった気がする……✕で」
僕は✕を選択すると、モニターに確認ボタンと振り返りボタンが現れる。
振り返りボタンとは、一度選択した選択肢を変えることが出来るのだ。
僕はとりあえず自信があるので、そのまま確認ボタンを押した。
すると、モニターには大きく【試験結果:合格。百点】と書かれていた。
ぶっちゃけで言うとひっかけ問題も多くあり難しかったと思う。
勉強したかいがあった……
すると、席の足から、何やら紙が出てくる。
モニターには【ギルド職員に見せてください】と書かれてあった。
「強羅さん! 大変おめでとうございます。今日試験受けた五十人の中で合格したのは十二人ですよ」
「え? そうなの?」
「よう強羅も受かったのか! 俺も受かったぜ! ギリギリだったけどな!」
なんと残りの一人は綾斗君だった。
これで無事僕達は、ダンジョン配信者となることが出来たのだった。
あの時に見たサリアさんも、こんな難しい試練を受け、合格したのだろう……
たった三十問で五十人中十二人しか合格できないのは、相当厳しい。
「では正式にダンジョン配信者となったということなので、こちらのハンコをこの攻略者カードに押させていただきますね」
そういうと職員は僕と綾斗君の攻略者カードにそれぞれハンコを押していく。
これが僕たちがダンジョン攻略者であり、ダンジョン攻略配信者でもあることの証明。
まさか一回だけダンジョン攻略配信をするつもりが、ここまで大きく発展するとは思わなかった。
あ~これは逃げられないかもしれない~
ひとまず僕は綾斗君と一緒に歩いていく。
「それにしても試験難しすぎるだろ……運転免許試験の数十倍はやばいんじゃないか?」
「うーん……とはいえ運転免許受けたことないしなぁ……今回たまたま講習から試験までの期間が近かったから難しく感じたっていうのもあるかも?」
「あ~それもあるかもな。そこまで勉強できなかったもんな……俺も一冊読み切るので必死だぜ」
一冊読み切っただけで合格したの……それはそれでかなりすごいと思う。
実際僕は、昨日丸一日本を読みまくって勉強をした。
それで何とか……やはり綾斗君は凄い。
「それじゃあ僕はこれで」
「おうまたな!」
僕は再び転移装置に入り、再び家に帰る。
「明日、ダンジョン行くから早速配信見ようかな」
ということで僕は、再び冬紀サリアの配信を見る。
やはり、サリアさんの配信はとても楽しい。
見ていてとても勉強にもなるし……
ひとまず他の人の配信見よう……
そうして僕はひたすら配信のアーカイブなどたくさん見ることにするのだった。
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