小さい事はいい事だ!魔法も剣技もレベルIだけど俺には裏技がある。
川向こうのジェロ吉さん
第1話 異世界に行く前に。
人の不幸は突然訪れる! 本当に突然にだ!
会社に行くのに横断歩道を歩いていると、割り込んできた電動スケートボードを避けてモペッドも避けて倒れたら、横断歩道からズレていて車のタイヤと地面に挟まれてそれ以降の記憶はない。
そして目の前には、ボンキュウボンの背の高い女性がいた。
「何でこんなチビが、私の世界に送り込まないと行けないの?」
確かに男子で140cmしかありませんけどね!
「お前が望んだ事だ! 俺Tueeeとかチートで世界制覇とかしない者を望んだんだろう」
女性に目が行っていて、隣の髭老人がいる事に今気がついた。
「それだけど、もういいわよこのまま送り込んでしまうから!」
俺の容姿に諦めたのか、目の前の女性が恐ろしい事を言っているんですけどね?
「それは不味いぞ、少しは力を授けなければ、この先にあの世界を生き抜く事は出来ん」
「いいでしょうよ、また送ってもらえばね!」
老人は渋い顔をしているけど、女性は少し怒り顔。
「言っておくが、此奴を無事に老衰まで生かせるか、それともお前の世界を改革出来るかで次のサンプルを寄越して貰える事になっている。その者を無駄死にさせればもう2度と人は送って貰えず、自分で行く事になるぞいいのか!」
老人の言葉に、女性は驚いている。
「そんな〜、ならどうしたらいいのよ?」
少しシヨゲタ女性に老人は更に追い討ち!
「天界から追放されたくなければ……」
「無ければ?」
老人は間を置いて発言する。
「此奴に少しのスキルと、老衰まで生きながられる知恵を授けるのだな、期間は10日間を与える、よく考えて此奴と話せ、ではサラバ!」
老人は、煙の様に消える。
「ま、待ってよ、最後まで話して言ってください神様」
消えた先に呼びかけても反応なし、女性は崩れて床に跪く。
「どうするのよもう………」
そして立ち上がり、引き攣り笑顔で俺の方を振り向く。
「貴方のお名前は?」
突然名前を聞かれたよ、偽名を言おうかと思ったけど本名を答えてしまった。
「サダマサシです、ええと此処は何処ですか?」
「まあ質問は少し聞いてあげるわね、此処は地上と天界の狭間よ、此処から貴方を地上に送るわね、ただ今まで生きてきた地球と違って、私が管理する世界だからキチンと老衰まで生き抜く様に」
さっきは、すぐ死ねと思っていたくせにね。
「何か言った? それと貴方は此処に10日間いるけど睡眠は無しで鍛えるから、元々霊魂に休みはいらないしね」
体は有るけど霊魂になっているんだ、俺の体はどこに行ったんだ?
「すいませんが俺の元の身体はどうなってます?」
「見たいの、かなりのスプラッターよ!大型トレーナーに轢かれて、後ろのタイヤでペシャンコよ!」
それは見たくないです絶対に!
「それで俺はどうしたら良いんですか?身体が無いと生き返れませんしね?」
「大丈夫よ、魔物の死骸と人の死体で作ってあげるから人間には見えるわよ、知能もあるしね!」
魔物の死骸と死体って、俺はフランケンシュタインですか?
「それを拒否したらどうなりますか?」
女性は考える。
「恐らく霊魂だけだと、身長と年齢が下がるわね!確実にね」
「因みにどれ程?」
更に考える女性、そして出た答えは!
「10歳で身長100cmぐらいかな!」
待ってくれ更に若くなるのは良いけど、身長が低くなるのは。
人生の分岐に来たみたいだ。
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