第1章―第3話―
「おや、日本の人だったのかい?ごめんなさいねえ着物じゃなかったから…」
着物?と、悠李は少し違和感を抱えながらもこう返した。
「いえ。大丈夫です。」
そう話していた時、玄関から「ごめんください」という声が聞こえてきた。
「ああ、忘れてた!今日は税の徴収だった!」
(いや、そんな大事なこと忘れちゃダメでしょう…)
と、悠李は思っていた。
「こちら、税のお米です~」
「確かに。」
「ん?見かけない格好をしているがそちらの人は?」
「私は平嶋悠李です。目が覚めたら知らない場所にいて、ここの人に泊まらせてもらっています。」
「そうだったか。俺は東京に駐在している武士の
そういわれたとき、悠李は一瞬頭が真っ白になった。
「武士!?」
「ああそうだ」
「そんなに珍しいものかい?」
雪が悠李に問うと、悠李はこう答えた。
「逆に珍しくないのですか…?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます