今さらながら、この作者様はいったい何者なのだろうと思います。
本作のあらすじは作者様のコピーの通りで、文字数にしておよそ35000文字の中編。
一気読みも可能なサイズではありますが、どれほどの準備と知識があればこれだけ中身の濃い物語が書けるものかと、正直震える思いです。
あくまで架空の物語と謳っていても、遥か遠い奈良時代の息遣いがとてもリアルに感じられる作品です。
私は一身上の都合で、前日譚となる「恋や明かさむ 〜偽りの縁談〜」より先に拝読してしまいましたが、次に後日譚となる「遣唐使の恋」のどちらを拝読すべきか迷っています。
いずれにしても、たくさんの方に読んでいただきたいと思います。
出来れば、作者様が設定した「奈良時代シリーズ」の時系列順で。
誰もが知っている遣隋使や遣唐使ですが、どうやって渡唐メンバーを決めたのか、どんな人物が選ばれたのか、彼らはどんな思いを抱えて船に乗ったのか、など具体的に想像できる人は少ないと思います。
こちらの短編は奈良時代を舞台にした歴史ロマン。
遣唐使船に乗って唐へ渡り、学んで帰国して立身出世を目指す若者が主人公。
まずは遣唐使という有能エリート選抜メンバーに選ばれなければならない!!
登場する人々は皆それぞれに事情を抱え、異なる視点から物事を見て、生き生きとしています。
果たして主人公は遣唐使船に乗れるのか!?
時代劇などでもあまり見かけない奈良時代の様子が鮮やかに描かれていて、大変読みごたえがありますよ!!
3万5千字程度と読みやすい分量ですので、ぜひのぞいてみてください!