終活日記
加藤聡
1 話の始まり 〜人生の終わりが近づいた今〜
60も半ばを過ぎ寿命と言うものが、限りあるものである事を考えるこの頃である。
思い出せる限り記憶を辿りつつ、人生を振り返り ”バケット・リスト” なるものを作成してみたいと思った。「思い残す事は」と考えた時パッと初めに浮かんだのは、「心底愛する人と、身も心も結ばれたい」と言うやつだ。
中学生の時、2度ほど交際相手にフラれたのがきっかけで、手放しで恋愛のできない体質になってしまった。
その後も何人かと付き合いはしてみたものの、
別れを恐れる自分がいる。もう2度と傷つきたくない自分がいる。諦めている自分がいる。冷めている自分がいた。
人間の心は大雑把に『知・情・意』から成り立つそうだ。
しかしこの世の中は理性で、『知』で、理解できない割り切れない「物や事」だらけなのだ。この『知』というやつは思い切り傲慢で、科学至上主義だ。
経験上何よりも手強いのが情である。そしてこの括りの上位に立つのはホルモンであるに違いない。
私は30歳少し前にイタリア人と紹介されて結婚をした。
終活日記 加藤聡 @katoso
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