第2話

とりあえず管理人さんが言っていた部屋に行こう、と思い外に出た。


部屋の外は何か変わっているのかと思ったが特に何も変わっていない…それを確認し少し安心したが束の間、

ガタンと大きな音が聞こえて振り返ったそしたら…



ーーーーー真下に落ちた。



床の底が抜けたのだろうか…

そう思いながら重力には抵抗する気力も無く落ちていった。


落ちたらそこは壁一面が真っ赤で真っ赤なドアが広がっている場所だった。


そう、たくさん… 右も左も前ももちろん後ろも

ドアしかなかった。


『嘘だろ…、ドアしかない…ど、どうしたら…!』


落ちてまた違う場所に来てしまったことによる困惑と一面にドアが広がってる圧迫感によるパニックで僕は正常に判断することが出来なくなりそうだった。だかなんとか持ち堪えた。

とりあえず管理人に言われた部屋を探さなければ、と思い出し、そもそも道は合ってるのか、一緒なのか、という不安もあったが取り合えず行ってみることにした。


コツコツコツーーーーー


自分の足音がとても響いて気味が悪い


2分くらい経っただろうか言われた部屋の前についた…

思っていたより遠かった。


『ここ…? 周りと違くないか?』


僕は不安になった。本当にここが管理人から言われた部屋なのかもわからないし、このドアだけ真っ青だったからだ。

通ってきた道には殆どが真っ赤のドアしかなかったが、他にも桃色や、橙色などのドアが片手で数えられる程度だったが存在していた。



不気味に感じつつも入るしか無いと思いドアを開けた…



ギィーー



重いドアを開けた時に見えた色は、白だった。

ドアが青かったのに対して部屋は真っ白。

予想外のことに驚きつつ部屋に入り周りを見回してみると家具もしっかり配置されていて必要最低限のものはちゃんと揃っていた。


まるで最近まで人が住んでいてここで暮らしていたのかと思わせるほどに。


目の前に木で作ったのだろうか茶色の机があった。その上に一枚の紙にメッセージが書いてあった。その紙には、


【貴方はもうここから出ることは出来ません。】


『……はっ?』


その時見えた非現実的な字に目を疑い、声が出た。




まさかと思い入ってきたドアを開けようとした。

僕の予想とは裏腹に、普通に開いたのだ。



『は、はは… 嘘だったのかよ…』



開いたことに驚きつつそれを上回る安堵が僕を襲った。


問題が解決し、落ち着いた頃僕は部屋を見渡した。


ここはいわゆるリビングなのだろうか、ならば他にも部屋があるのでは無いかと思い部屋を散策することにした。


散策してみるとお風呂場や洗面所、寝室などきちんとした整備が整っていて本当に生活ができる場所だった。



あともう一つ行っていない部屋があった。


明らか怪しい部屋。部屋の中は真っ白なのに対しこのドアは黒い青色をしていた。


そう、入ってきたドアと同じような色。

怪しいと思いつつそのドアを開けた。


ギギィーーーーー

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