第42話

私は吹いてくる

さわやかな風に目を閉じ


深雪「でも政樹はいない……」


小さく口にしていた


悲しかった

やっぱり寂しかった


使者「当たり前だ

好きなヤツに

早く死んでもらいたいか?」


彼は私を

化け物でも見る目付きで問う


深雪「……ううん

そういうわけじゃ」


使者「いいじゃないか


頑張った分は

決して無駄じゃないから」

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