第2話

深雪「寒いな……」


ふと、口からそうこぼれた


自分の震えた声に

ふっと笑ってしまう


そうだった

傘も親友の涼子に

取られたんだっけ


恋人と一緒に……


涼子「深雪

あんたが悪いのよ


勉強ばっかりして

政樹を放っておくから


私がもらったからね

あんたの政樹」


涼子の顔が目に浮かぶ


私を嘲り笑うその姿が

忘れられない

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