第14話

雅side




待て待て、それって俺のことだろ。



何がどうなって絶対王政なんてとこに行き着いた?







「な、何だ?」




俺は大樹さんの服を軽く引っ張った。




「絶対王政なんてしてないし、こいつ自身は何も悪くない。」




俺は持って来ていた紙にそう書いて、それを見せた。


やっぱり、持ってきといて良かった。




「は?そうなのか...。



悪かったな、瑠樹。帰っていいぞ。」




「そいつ、話せねぇのか?


つーか、俺の高校の生徒ってそいつの事か?」




「帰っていいって言ったら帰らねぇのか。」



呆れたように呟く大樹さん。




「おい、どうなんだ。」




「知り合いにその高校の生徒が居るだけだ。」




俺は紙にそう書いて、瑠樹に見せた。




「...そうか。」

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