私、魔法使いだったの?!  ~中編~

「……誰、?」

此方を向いて、笑いかけているのは、センター分けで借り上げの黒い前髪に、肩まで長さがある触覚、後ろ髪は青く腰までの長さで

美しい顔だちと、スタイルの人だ

声が震えはじめて、息が苦しい、心拍数が高くなっている。

(あぁ…そっか…私…怖いんだ、さっきからずっと…)

「無理もないわね~…そんなに怯えられるの…があったんだもの」

ふっ、と 先ほどの霧の中での出来事を思い出した

「なんで、知って…」

「何でって、…あのくそじじい倒して、あんたをここまで運んだの誰だと思ってんのよ!」

むすっ、としながら私の方を睨む

「でもまぁ…大丈夫、今から無理に信じろとは言わない」

すると、姿勢を低くし 私を見上げ彼女は言った


「貴女方こそが、魔法使いであり

魔法使い最強の王族の末永

つまり、姫様です」


「…は?」

正直、意味が分からなかった

当たり前と言っては当たり前なんだが

なんで、私が魔法使いになるのか…

「混乱してるわね…でも、自分でも気付いてるでしょ?

根拠になる体験してること」

彼女は立って、私に問いかけた

「っ…」

あの、おじさんが私の事を殺したかったのも

回りの人が誘拐されてたのも

全部それが、私が、魔法使いで、王族の末永と言うことを知っていての事なら…

「……なら…信じられません…」

そう言うことなら…

「貴女は!あの、おじさんたちと、仲間なんですか…?!」

「明萌璃…!」

「答えてよ!!

第一、命だって!!その人の味方なら!私の敵だから!!」

怖い、また、また、何かされるのが、あぁ、ここにいるから、怖いんだ…

「明萌璃!!!」

私を止める命を無視して、私は無我夢中で走った

はやく、はやく、はやく、逃げなきゃ

そんな矢先、ドンッと人とぶつかってしまった

「おいおい、がこっち来たぞ

今日は運が良いなぁ~?」

「っ……」

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