第8話【鏡の中の自分】ト【哀愁を誘う】
図書室でテスト勉強していた萌香達。
すると委員長が萌香達に気づいて声を掛けた。
委員長「
萌香「うん。そうだよ」
委員長「
萌香「本当!?」
真珠星「マジ助かる!」
委員長「あッ!?ちょっとだけ待って貰える?借りた本の返却手続きして来るから」
萌香「どんな本借りたの?」
委員長「『鏡の中の自分』っていうホラー小説よ。三面鏡に映った偽物の自分と本物の自分が入れ替わってしまい偽物が大罪を犯してしまう話なの。都市伝説が元になった作品で……。輪通さん興味ある?」
萌香は首を左右に降る。
萌香「あたしお化け怖くてダメなの」
真珠星「私は平気。テスト明けたら読んでみようかな」
委員長「是非、読んでみて。
そう言って、微笑んだ委員長は本を返却する為図書委員の待つカウンターへ向かった。
____________________
1学期の期末テスト期間が始まろうとしていたある日の
大神「おい!船星どこ行くんや?」
船星「何処って、家に帰るけど……」
大神「そうかぁ。ほな気いつけて〜……」
手を振る大神に対し、船星はぺこりと大神に向けて無言で頭を下げた。向けられた背中がとても哀愁を漂わせている。
大神の周りにいる同じクラスの生徒がポツリと話す。
生徒A「船星の奴BBQの遠足以来すごく暗くなってないか?」
生徒B「勝手に肉食ったのが今だに根に持っているかもよ」
生徒A「えぇ!?でもあの時笑って許してくれたぜ」
生徒B「食い物の恨みは怖いっていうだろ。あいつ案外食い物に対してすげ〜執着持ってるかも」
生徒A「やべぇな。明々後日の昼飯の時なんか奢ってやった方が良いかな?」
生徒Aが明々後日と言ったのは今日が金曜だからである。
生徒B「だな。大神どう思う?」
大神「え、うん。良えんちゃう」
と考え事をしていたので生徒A、Bの会話を聞ていなかったので適当に答えた。
大神『BBQ時のナンパの失敗がそないにショックやったんかなぁ。リベンジ出来るようなんか良え方法ないかぁ』
首を横にし、胸の前で腕を組みながら大神は心の中で思うのだった。
8話End
お題【鏡の中の自分】24‘11/4
【哀愁を誘う】24‘11/5
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます