第2話
除夜の鐘が鳴り響くと、一斉に全員が
「明けましておめでとうございます!!!」
地響きするような、威勢の良い声が響き渡る。
「おめでとう」
「よぉ!」
「元気だったか」
なんて、ハザマさんやタカヤさんやマミヤさんがナオやマサキに近寄って来て、他の面子もそれぞれ鳥居を潜って神社の中に入って行った。
ハザマさんやナオたちの話しはあたしにはチンプンカンプンで、退屈してしまったあたしは足元の小石を蹴ったりしてて、
「ケイ!」
『ん?』
肩を掴まれて振り返ると、ニヤッと笑ってるヤエが居た。
『久しぶり!』
「だな。暇なら面かせよ」
ヤエは八重歯を出してニッと笑うと、親指でレディースたちが溜まってる方を指指した。
『え?!』
「いいから来いって、紹介してやっから!」
『で、でも』
…凄い睨まれてるし!
あたしこないだ頭悪そうとか、面食いとか散々な言われようだったんだけど。
「こら、エミリ、ケイちゃん嫌がってるだろ」
COPPER WOLFのタカヤさんが、あたしたちを見てそう言った。
…エミリって誰の事言ってるんだろ?
あたしの回りにはヤエしかいないのに。
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