特殊な害生物に対抗できる能力者「使い手」が存在する世界。
主人公・桐原真輝は、
その使い手を育成する特務科高校へ入学します。
しかし彼に与えられた評価は、最低クラスの六組。
英雄として知られる兄を持ちながら、
自分は「低能力者」。
真輝自身も、その才能差を誰よりよく理解しています。
ところが実際に彼が戦う姿を見ると、
単純な能力値だけでは説明できません。
相手の動きや癖を読み、
経験不足を見抜き、
派手な力ではなく技術と判断で上級生を追い詰めていく。
「能力値が高い=戦いが上手い」ではないところが面白かったです。
また、真輝はぶっきらぼうで口も悪いのに、
困っている人を結局放っておけない。
幼馴染の春花との気心の知れた日常や、
助けた少女・愛里との出会いも加わり、
学園生活と能力者の戦いが同時に動き始めます。
なぜ真輝は低能力者でありながら、これほど戦えるのか。
そして「英雄の弟」という立場が、この先彼に何をもたらすのか。
数値だけでは測れない主人公の強さが、
序盤からしっかり見える学園異能作品です。
軍事色のある特務科高校を舞台に、能力値で序列が決まる世界観と、幼馴染彼女との甘い同棲生活が同時に描かれる現代ファンタジー。序盤から真輝と春花の距離感がかなり近く、ラブコメとしての引きが強い一方で、六組=落ちこぼれクラス、能力値がすべてというシビアな設定が物語に緊張感を与えています。真輝は口が悪く面倒くさがりながらも、困っている相手を放っておけないタイプで、主人公としての芯が見えます。春花の明るさ、愛里の遠慮がちな可愛さ、天然担任の小沼先生など、キャラの立ち上がりも早いです。学園バトル、成り上がり、幼馴染ラブコメが好きな人に刺さる作品だと思います。
SF設定の学園バトルアクションです。主人公が、特殊能力はあるものの非常にレベルが低いという設定で、それを克服して戦う、ということなのでしょうね。
最初から彼女と一緒に住んでいるため、男女の関係が織りなす緊迫感が薄いように感じたのですが、今後そこが生かされる展開があるのかも知れません。
主人公は特殊能力が低い上、兄が凄腕なのですが、過剰に劣等感を強調するような描写になっていないのは、とても好印象です。一人称描写で、コンプレックスを強調しすぎるような文章が続くと、読んでいてもストレスですからね。
個性的な登場人物が揃っており、学園ものとして序盤は十分楽しめるないようです。これから戦闘シーンが増えていくと、物語に深みが増しそうで、楽しみですね。