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「あ、あのー」
「あーなんか悪かったな
あんたふったような感じになってさ」
「あ、い、いえ。いいんです」
「ハヤトのさ、連絡先は無理なんだよ
アイツケータイ持ってねぇから」
「あ、はい。それは昨日聞きました」
「ふっ…ハヤトにもそんなふうに頼み込んだんだ?」
「…はい。無理って言われましたけど」
「はっ…持ってねぇからな…あんた名前は?」
「コヤナギ ランカです」
「コヤナギ…あー…コヤギ
お前が昨日ハヤトに告ったやつか」
「いや、告ってはない…ですけど
ただ、好きバレして、本人からやめとけって」
「なるほどねーそれで俺の連絡先おしえてもらいてーと」
「はい。た、タクトさんなら
…ハヤトくんに連絡つくと思って」
「伝言係ね」
「っ…!…そ、そういうわけではっ」
「いーよ」
「…え?」
「ケータイの番号
ハヤトと2人で使えって言われてるからハヤトのでもあるし」
「…そーなんだ」
「家いる時ケータイ見ねえけど、それでもいいなら」
「ぜんぜんいいです!教えてくれるだけで満足です。返信くれなくてもたくさん送ります!!」
「ポジティブか…じゃあはい」
ケータイをとりだして赤外線を私のも急いでとりだして…交換!!!
「っっっっ~」
ケータイには神埼の文字
喜びが隠しきれない
「ハヤトと…なかよくなれるといーね」
最初とはうってかわり今は機嫌よさそうに微笑む、ハヤトくんのお兄さん
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