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「ケータイ…持ってないならどうやって

みんなハヤトくんに連絡してるんだろ…」


「うーん、なんか持ってたりして

ポケベルとか!!」


ポケベルとか持ってる人今もーいないでしょ

ハヤトくんに連絡を逐一教えてる人でも…


「…あっ!!」


「あって…どうした!ランカ

なんか気づいたの?」


「いるよ!ハヤトくんに連絡とってくれる人…」


「連絡取ってくれる人って…まさか」


「ハヤトくんのお兄さんだよ!」


双子のお兄さんがいるじゃないか


「それはやめな!」


「へ?なんで?」


「だって…アイツが1番こわいじゃん

いつも喧嘩してるハヤトくんたちみて、自分はなんもしない…なんか…そういうタイプが一番怖い」


マユチャンの言い分はわかる。悪い噂、いい噂はすべてハヤトくんだけ


お兄さんはなにもない。この学校でなにもないことこそ怖いのだ


「でも、その人しかいない。

マユちゃんなんとかならない?」



このとーりと手を合わせた


あの人と仲良くなれたら

必然的にハヤトくんと仲良くなれる

だって兄弟だもの


クラスが違う以上私にはこれしかない


「…しょうがない。ケイト使ってきいてみる

でも、ランカが話してよ。私いやだから」


「もちろん!」


お兄さんはハヤトくんと仲がいいのはきかなくてもわかる。傍にいるときうれしそうに話を聞いてる。微笑んでるんだよ。悪い人じゃないよ…きっと





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