14
「ケータイ…持ってないならどうやって
みんなハヤトくんに連絡してるんだろ…」
「うーん、なんか持ってたりして
ポケベルとか!!」
ポケベルとか持ってる人今もーいないでしょ
ハヤトくんに連絡を逐一教えてる人でも…
「…あっ!!」
「あって…どうした!ランカ
なんか気づいたの?」
「いるよ!ハヤトくんに連絡とってくれる人…」
「連絡取ってくれる人って…まさか」
「ハヤトくんのお兄さんだよ!」
双子のお兄さんがいるじゃないか
「それはやめな!」
「へ?なんで?」
「だって…アイツが1番こわいじゃん
いつも喧嘩してるハヤトくんたちみて、自分はなんもしない…なんか…そういうタイプが一番怖い」
マユチャンの言い分はわかる。悪い噂、いい噂はすべてハヤトくんだけ
お兄さんはなにもない。この学校でなにもないことこそ怖いのだ
「でも、その人しかいない。
マユちゃんなんとかならない?」
このとーりと手を合わせた
あの人と仲良くなれたら
必然的にハヤトくんと仲良くなれる
だって兄弟だもの
クラスが違う以上私にはこれしかない
「…しょうがない。ケイト使ってきいてみる
でも、ランカが話してよ。私いやだから」
「もちろん!」
お兄さんはハヤトくんと仲がいいのはきかなくてもわかる。傍にいるときうれしそうに話を聞いてる。微笑んでるんだよ。悪い人じゃないよ…きっと
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