12

あぁ、無理とかさっきからずっと聞いてた


そんなに嫌なのか

女の子と連絡先交換するのは


「いこ。ケイト。おれションベンしたい」


「…おう」



そして2人はトイレの方へ向かっていった


今これで諦めたらもうきっと

こんなチャンスは二度とこない


諦めちゃダメ。私は2人の後を追う



「は、ハヤトくん!おねがいしますっ教えて」


「無理無理」


「そこをなんとか·····」



頭を下げてお願いする私をみて

呆れたのかケイトくんが


「…ハヤト。言ってやれば?」


「…うーん。まー隠すことでもないし。いーか」


「·····じ、じゃあ」


やっと聞ける!!!

ずっとずっと知りたかった連絡先!

頑張った

よくやった私


ケータイを取り出してハヤトくんをまつ


「俺、ケータイ持ってないんだ」


「·····へ?」


「だから、教えるも何も持ってないから無理なんだよ」


ケータイをもってない?いまどき?まさか。そんな高校生いるわけが



「·····嘘じゃねーよ。俺もハヤトの連絡先しんねーし。最初聞いた時は嘘かと思ったけど本当だった」


持ってない…なんて


「じゃーねコヤギちゃん」


そういうと2人はトイレへ入っていった

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