第一章 1学期

1

校舎の3階の窓からみえるのは決まって喧嘩をしてる人たちで、とうに見慣れた喧嘩でも同じことの繰り返しじゃない


相手を殴って蹴って蹴られて…そしたらまた殴って·····その繰り返しの喧嘩は見飽きたけれど、夢中になって私は三階の教室から下を覗き観ていた


するとようやく最後の1人が力無くふらふらっと倒れ、今日の喧嘩は終わったのだった



「うん。今日もかっこい。」



私は喧嘩を終えて膝に手をつき息を整える人に恋をしている。


すきになったきっかけはちゃんとあった。それは



「おっはよ。ランカ」


私に話しかけてきたのはマユちゃんで、本名海老原マユリ…は私のこの学校のクラスメイトで一番の仲良し



「今日も見てるんだ~どう?今日の調子は」


「うん。勝った…と思う。勝ちっていっていいのかわかんないけど」



喧嘩をするのが日課らしい彼は勝ち負けなんかどうでもよさそう。ただ勝負事が大好きで、喧嘩歓迎って感じがする。喧嘩の勝ち負けはよくわかんないけど、無傷で勝利はいまのところはみたことない



3階の窓からもう一度下を覗くと彼はいない····ってことは…私は廊下に目を向けた。するとそこには


来た!やっぱり来たよ。彼だ


廊下にいるのは彼の友達と一緒に教室へと向かっていく彼の姿



2度も姿を観れて見れて今日もいい1日になりそうな予感

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る