29日目
思いつく自分の感性と、いつか起こることを願うその偶像達は、寝起きの私を意識させるのには充分すぎた。寒々とした部屋と、大人しい青色の掛け布団の中という、対象的な世界に包まれている私は、今日も私に対して、嫌悪感を抱く。私は、果たして何処に行きたいのだろう。対象的な世界双方に包まれる私は、どちらの世界に居たいのか。偶像が理想像となることを、望んでしまっているのか。分からない事だらけのこの世で、如何にしてこの命を使い続けるか。言葉を羅列したこの世界は、私によって造られた「世界」だ、私は私らしく生きるのがいい。
私が私らしくなった時、この物語は終わるのだから。
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