第21話 大統領の真の目的
「今までのあらすじ」
私の名前は鈴木愛衣(あい)。AIの研究をしている今井昭(あきら)と結婚をしている。この世界は、科学技術が発達した世界でこの惑星の名前を「アース星」と呼ばれている。この惑星は今後、人間が生きていくには気温が低く、環境に問題がある。そして、AIに支配されてAIにたよりきっているのだ。この現状を変える必要があると考え、鈴木愛衣は大統領のZ(SNS)に自分の意見を書き込んだ。それは、他の宇宙の他の惑星への移住だった。
第21話「大統領の真の目的」
大統領の朝は早い。日の出と同時に朝のランニングをしている。太りやすい体質なので、毎朝5kmのランニングをしている。自分の体重×走った距離[km]のカロリーしか消費されないので、毎日5km走ったくらいでは痩せない。
体重60kgの人が5km走ったところで、消費カロリーは300kcalだ。
これでは痩せないので食事制限もなるべくしようと頑張っている。
ランニングの後は、夏ならシャワーをあびて、すぐに朝食を食べている。ランニングをした事である程度達成感もある。この時間は、テレビをみたり新聞を読んだり、Z(SNS)でポスト(つぶやき、ツイート)したりしている。フォロワーも大統領だけあって普通の人より、かなり多い。ポストに対する反応もすごい数である。
午前9時からは大統領執務室で仕事をしている。そこそこ広い部屋で大きな執務机があり、立派な椅子がある。良い椅子ではあるが、少し古くなってきたので、最新のゲーミングチェアに買い換えようと考えている。椅子の後ろ側には大きな国旗を飾っている。部屋の中に家族の写真もしっかり飾っている。家族は1番大事にしなければならないものだ。
11時頃に重要な打ち合わせをしている。
12時に執務室の隣の食堂で昼食をとっている。
その後は、外国首脳と電話でやりとりなどをして、真面目に仕事をしている。
午後5時に仕事を終えて、家に帰宅して家族とゆっくり過ごすという感じの1日を過ごしている。
そんな生活を日々過ごしている時に、私はZ(SNS)のポストに対して、ある1人の興味深い書き込みが偶然、目にとまった。それが鈴木愛衣の書き込みだった。私はこの書き込みを見た時に危機感を覚えた。私以外に、こんなに頭の良い人物がいる事に恐怖を感じたのだ。なぜなら、私に、はむかってくる可能性があるからだ。素直に私の考えに賛同し、言う事を聞いていれば良いのだ。
私は、すぐにこの人物を望み通り、他の惑星に送ろうと考えた。望み通り送ってあげるかわりに、記憶も全て消してしまう事にした。記憶を消して、胎児と同じレベルの知能にして、私に、絶対、はむかったりしないようにしようと考えた。
これは、我ながら非常に良いアイデアだとおもった。
私は日本人の中から、鈴木愛衣とその旦那の今井昭を記憶を消して他の惑星に送り込む計画をした。愛衣の事を調べた時に今井昭の事も調べ、昭は愛衣以上に頭の切れる人物だという事が分かり、この惑星から記憶を消して追い出す事にしたのだった。世界中から抽選で他の惑星に行く事ができると発表はしたが、行く人物は最初から決まっていたのだった。愛衣などの1部の頭の切れる優秀で、自分達(大統領)に、はむかってきそうな人物の排除を目的とした計画を着実に大統領は進めていった。
(続く)
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