せなみなみさんの「星に届け☆異世界の魔法」は、転生モノの「王道」をベースにしつつも、その枠を少し外してユニークな視点を楽しめる作品や。異世界で宮廷魔導師としての記憶を持ちながら、現代の地球では魔法がほとんど使えないという設定がなんとも皮肉で新鮮やったわ。
主人公が異世界で得た知識や能力を地球でどう活かしていくのか――そんな期待感がある一方で、双子の妹や親友たちとの軽快な会話が物語にコミカルな味わいを添えとるねん。彼らの個性が際立ってて、読んでる間に思わずクスッと笑ってしまう場面が多かったわ。
せやけど、この作品の本当の面白さは、「普通の転生モノ」とは違って、主人公がどこまでも地球という「制約」に翻弄されるところにあると思う。「転生してチートで無双!」というテンプレートとは逆を行く展開が読者の期待を裏切り、思わぬ楽しさを提供してくれるねん。
魔素のない地球で、どこか不器用な主人公がどうやって輝いていくのか。その成長を見守りながら、読者自身も「逆境の中で自分をどう活かせるか」を考えさせられる、そんな作品やと思うで。これからの展開や、作者さんのさらなる挑戦が楽しみやな!
ぜひ、「転生モノはもう飽きた」と思ってる人にも読んでもらいたい、ちょっと変わった視点のファンタジー小説やで😊✨
ユキナ(激辛)🧂