上の句で展開した情景を下の句で発展させる句よりも、下の句で読み手を「アッ」と言わせる転調のある句によいものがあったように個人的に思う。言い換えれば、異なるアイデアをふたつ繋げた作品によい歌があった。 まあ、私もあまり短歌に詳しくないので難しい話はやめておく。 全体的に丁寧につくられているので安心して詠める。わたしのお気に入りは「風吹いて悩める岐路を切り捨てるそうだ私はカニの旅人」。