新型
第4話
夜柱
(俺には先輩がいた)
(俺よりも凄くて)
(才能もあって)
(実力もあって、意思もある先輩方)
(俺はそんな人達を尊敬していた)
(だけど・・・)
ー1年前ー
先輩部員
そんな!
また休部になるんですか!?
前任顧問
ああ、ごめんな。
どうしても接触の多いこの競技じゃあな。
それでも戦略を練ったり、会議とかはできるさ。
それでも大丈夫だろ?
先輩部員
そんな・・・。
そんなんじゃ納得いきません!
前任顧問
お前らなぁ、いい加減諦めてくれって。
そんな大した問題じゃないだろ?
高校の部活なんて所詮部活動。
たかが部活動なんだからさ。
先輩部員
たかが部活動って!
そんな言い方・・・。
前任顧問
だってそうだろ。
3年間、いや、中学を含めれば6年間やる部活を一生懸命やった所でプロになれるのはたかだか全国の中でも数人程だ。
そんな物に血相変えてやってもだめなものはだめさ。
たとえそれがコロナウイルスによってできなかったとしても。
しょうがいないものはあるさ。
『呪いの言葉だった』
『去年担当していた顧問が先輩達にかけた呪いの言葉』
先輩部員
•••。
『俺は、あの言葉を聞いた先輩達の後ろ姿が』
夜柱
•••!
『今でも忘れられなかった』
ー現在ー
ー2025年、4月ー
嵐筋
そんな事が・・・!
夜柱
ああ・・・。
でも、教師や他の人間にとってみれば
『普通』 の事なんだろうな。
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