第5話 女王様への応援コメント
『気になったところに文句を言う企画』から失礼します。企画主のあばら🦴です。
一つ気になった点がありましたので、僭越ながらコメントを残させていただきます。
その点とは、ドラマとして形作るのがかなり下手だったというところです!
この作品の全体的な構成は、長めに設定の放出をしてからコンパクトにハッピーエンドになったような感覚でした。
確かに途中、嫌がる主人公との押し問答だったり、愛人も関係者だったという事実だったりもありましたが、それにしてもやはり過去の紹介が大部分を占めていた印象です。
そして『ドラマとして形作るのが下手』とはどういうことかと言いますと……。
要するにこの作品が与える読者への感情の揺れのことです。何かを見て「感動した!」とか「驚いた……」とか「すごく泣いた」とかそういうこと。
言ってしまえばこの作品は、あまりにも読者の感情を揺らそうとして来なかったんですよ! なんというか、感情の揺らしを『設定のショック』に頼りきっていると言いますか。主人公がされた仕打ちや元妻の実家の所業などの、そういった『設定のショック』しか無いように感じました。
もちろん、設定のショックを用いることが悪いとは言ってないのですよ。設定のショックがメインになる大どんでん返しの物語とかありますし。自分がこの作品にあまりノれなかったのは、設定のショックに頼りきっていた部分にあります。
つまり自分は、この作品は心情描写が足りないことがマズイんじゃないかな、と思ったのです。
例えば隆行が由美との再婚を渋る心の内をドロドロに描写するとか、隆行が沙奈に抱きつかれた時に沙奈への不信感がほどける心情を描写するとか、最初の結婚時に隆行が由美に抱いていた好意的な感情や、言いがかりで離婚させられた時の深いショックや、もう由美を信じられなくなったもののやっぱり会おうと決めたその心中の変化を丁寧に描写するなど、そういったことをしていれば全然違ったかなと思います。
そうしていれば自分はより深く隆行に共感できるし、共感することでより展開に心を動かされるしで、この作品はドラマになっているなと感じることができました。
以上になります! 企画に参加いただきありがとうございました!
作者からの返信
あばら様
忌憚のない批評をありがとうございます。このように正直なコメントを頂けるのを大変うれしく思います。気に入らなければ読まなければよい作品を、最後まで読み切った上に長文のコメントを書いてくださったご好意に心から感謝いたします。
あばら様のおっしゃることが、あまりにもごもっともで、このような作品の批評をお願いしたことに、少なからず後悔すらしております。
「ドラマとして形作るのが下手」のご説明にも、大変説得力があります。「読者の感情を揺すろうとしてこなかった」というのは、全く私の力量不足からくるものです。「心理描写が足りない」というご指摘も同様です。
漠然と分かっていながら見ぬふりをしていた、自分の不足する描写の能力を明確に認識することができました。
この「川田家の三姉妹」は思い入れのある作品なので、近い将来に大幅に書き直して発表しなおしたいと考えております。
実のところ、企画に参加したものの、本当に拙作にコメントをもらえるのか半信半疑でした。このような有意義な文句を言ってくださり、大変ありがとうございました。
言いにくいけれど本当のことを面と向かって言ってくださる方に出会えたことを幸運に思います。できればまた別の作品でお願いしたいです。今後ともよろしくお願いいたします。
第3話 説得への応援コメント
企画:アドバイス
設定が興味深くて、読みにまいりました!
セリフの内容がとても魅力的ですね^^
私も、お話を思いついた時はダダダダっとセリフを書くのですが、創作の勉強をする中で、「読者はセリフじゃなくて地の文を読んでいるんだ」という言葉を目にして愕然としました。
以降、頑張って(笑)地の文を書いています。
G3Mさんの地の文も、もっと見てみたいです!
作者からの返信
コメントをありがとうございます。客観的なアドバイスを頂けるのは初めてで、感動しております。
地の文が小説の本体であるというご指摘は私もその通りであると思います。セリフの多い物語を書いている言い訳が一応ありまして、シェイクスピア劇が好きだとか、もともと映画監督志望だからというものです。
ただ、ちゃんとした小説を書くべしという気持ちはありますので、この機会に地の文が多いものに挑戦したいと思ます。
駄作になるでしょうが、また読んでいただけると嬉しいです。
第5話 女王様への応援コメント
ドロドロした家族劇から一気に「女王様」宣言で幕を下ろす展開、強烈でした。
裏切りや策略の応酬ばかりなのに、最後は妙に静かで不気味な余韻が残る終わり方。
短編としてはインパクト大で、読後感が強烈に残りますね。
作者からの返信
コメントをありがとうございます。
川田家の存続に執念を燃やす由香はすべてを投げうって隆行に再婚を説得し、由美に女王となることを納得させました。
由香と康夫は川田家を守るために財産を隆行に譲り、隆行は自由を失い、由美は自分の無知と愚かさに気がついて終わります。
本作では、西部劇のような妥協のない結末を目指しました。静かで不気味な余韻が残る、と言っていただけて本当にうれしいです。
おすすめレビューも書いていただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。