Piece 3 / 近付く距離
第35話
「 …… え …… ? 」
あのハルトが記憶を無くしてる?それも昔の ? それはいつから、?しかもなんでそれを匠海が知ってるの?あと最も気になるのは記憶無くしてるとは言え、匠海と一緒に行動してること。
その言葉を聞いた瞬間、一度に脳内で上記の事以外にも疑問が沢山浮かんで来て匠海の言葉を理解するとかの前に、素直に飲み込めなかった。
何で無くしてしまったか凄く聞きたい所だけど、本人不在の中で聞ける訳も無い。
「…栞、?おーい、聞こえてるか?」
と私の様子を伺う様に、匠海が声を掛けてくれてるけど当然今の私にはなんにも聞こえてないどころか、届いてもいない。
「ごめん、黙って見守るとか見過ごすなんて俺には出来なくて、我慢出来なかった。」
「………………、」
「 …遙人本人の口からじゃなくて、俺の口からで併せてごめん。でもいずれ話さなきゃだよな、とは思ってたんだ。栞だけじゃなく雅にもな。」
ただ呆然と立ち尽くすだけの私に、匠海が次々と一生懸命話して聞かせてくれるも1ミリも内容なんてまともに入って来ない。
___ お願い、神様ウソだと言って … 。
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